還元茶(水素茶)の電位が段々下がらなくなってきた・・?
「還元くんで作ったお茶の電位が最近下がらなくなってきた…」
そんなご相談を時々いただきます。原因がわからないと「もしかして本体が壊れたの?」「使い方が間違ってる?」と不安になりますよね。
でも、まずひとつ安心していただきたいことがあります。
電位が下がらない原因は「本体ではなく測定側」にあるケースがほとんどです。
実際に日々使っている中でも、この「測定条件の違い」で数値が変わるケースは非常に多く見られます。道具や環境を少し見直すだけで解決することがほとんどです。
電位が下がらない主な原因(まとめ)
まず全体像を把握するために、原因を一覧で確認しておきましょう。
① ORPメーターの汚れ・劣化:酸化皮膜が積み重なり、正確な測定ができなくなる
② 測定条件の違い:温度・容器・タイミングによって数値が大きく変わる
③ お茶の種類や水質:焙煎系・元々電位が高い水などは還元に時間がかかる傾向がある
ORP(酸化還元電位)とは?かんたんに解説
まず「ORP」という言葉に馴染みのない方のために、簡単におさらいしておきます。
ORP(Oxidation-Reduction Potential:酸化還元電位)とは、液体が「酸化」と「還元」のどちらの方向に傾いているかを数値化したものです。
- プラスの数値 → 酸化側(さびやすい・活性酸素が多い状態)
- マイナスの数値 → 還元側(さびにくい・電子が豊富な状態)
還元くんで作ったお茶は、このORPがマイナス方向に傾いていることが特徴です。ただし、ORPはあくまで「目安の数値」であり、測定条件によって大きく変動するという点を先に知っておくことが大切です。
よくある症状|こんな変化はありませんか?
「電位が下がらない」と感じたとき、以下のような状況に心当たりはありませんか?
- 以前より数値が下がらなくなってきた(徐々に変化)
- 季節によって数値のバラつきが大きい(夏は下がるのに冬は下がらない)
- 同じ条件で作ったのに数値が毎回違う
- 他の人の数値と比べると自分の方が低い
これらはすべて、「還元くんが壊れた」わけではなく、ほぼ必ず説明のつく原因があります。以下で一つずつ見ていきましょう。
原因① ORPメーターの汚れ(最重要)
電位が下がらない原因として、まず真っ先に疑うべきなのがORPメーターの汚れです。
電位計は「非常に繊細な機器」
ORPメーターの先端には、酸化還元電位を感知するための小さな金属製の計測部があります。この部分はとても繊細で、何度も液体に浸しているうちに、表面に酸化皮膜(サビのような薄い膜)が少しずつ形成されていきます。
人間の目にはほとんど見えないほど薄い膜ですが、測定に与える影響は決して小さくありません。
酸化皮膜ができるとどうなるか
酸化皮膜が蓄積すると、以下のような症状が現れてきます。
- 数値の反応が鈍くなる(本来より高い数値が表示される)
- 正確な電位を読み取れなくなる
- 同じ液体を測っても毎回数値が安定しない
つまり、「電位が下がらない」ように感じるのは、実際には還元茶がちゃんとできているのに、メーターが正しく読み取れていない状態かもしれないのです。
対処法:ORPメーターのメンテナンス
ORPメーターのお手入れ方法はメーカーや機種によって異なりますが、一般的には以下のいずれかの方法が推奨されています。
- 先端を細かいヤスリ(紙ヤスリ)で軽く研磨する
- 専用のクリーニング液(強いアルカリ性の液体)に一定時間浸す
- 定期的に蒸留水や純水ですすぎ、乾燥させる
実際に、メンテナンスをしただけで数値が大きく改善するケースは珍しくありません。「なんとなく測定がおかしいな」と感じたら、まずここを疑ってみてください。
ORPメーターのお手入れ方法などは下記のLINEお友達登録限定記事にまとめてあります

原因② 測定条件の違い(意外と重要)
ORPメーターに問題がない場合でも、「測定するときの環境」が数値に大きく影響することがあります。
温度で電位は変わる
これは多くの方が気づいていない盲点です。
還元くんは自然の摂理で動いているため、気温・水温の影響を非常に受けやすいのです。
- 夏(水温が高い): 反応が活発になり、3〜4時間で電位が十分に下がることも
- 冬(水温が低い): 反応がゆっくりになり、24時間以上かかることもザラ
生き物に例えると、夏は早起きして活発に動き、冬はちょっとのんびりモード。それと同じことが還元くんの中でも起きています。
実は「電位が下がらない」と感じる原因で最も多いのが、この「時間不足」です。特に使い始めや冬場は、十分な時間をとらないまま計測してしまうケースが多く見られます。
冬に「電位が下がらない」と感じるのは、時間が足りていないだけという可能性があります。焦らず、少し長めに待ってみましょう。

振動・空気・容器の影響
測定時に見落としがちな要因として、以下もあります。
- 容器の素材: 金属製の容器に入れて時間が経った還元茶を測ると、数値が変化している場合がある(注ぎたてを測る場合は問題なし)
- 空気との接触: 酸素に触れている時間が長いほど電位は戻りやすい
- 振動や攪拌: 測定直前にかき混ぜると一時的に数値が変動する
原因③ お茶の種類・状態
還元くんで作るお茶の種類によっても、電位の下がりやすさには差があります。
- 緑茶・ほうじ茶: 比較的電位が下がりやすい
- コーヒー・焙煎系: 焙煎によって成分が変性しているため、電位が下がりにくい傾向がある
- 水質の違い: 元々電位(ORP)が高い水を使うと、還元されるまでに時間がかかる場合がある
- 茶葉の鮮度・品質: 古くなった茶葉は効果が出にくいことも

計測時、やってはいけないNG測定行動
「数値が信頼できなくなる原因」として特に多い行動をまとめておきます。心当たりがあれば、すぐに見直してみてください。
| NGな行動 | 問題点 |
|---|---|
| 金属容器に入れたまま長時間置いて測る | 金属と接触し続けることで電位が変化していることがある。持ち歩き用ステンレスボトル等に長く入っていたものをそのまま計測する場合は注意(注ぎたてを測る分には問題なし) |
| 測定前に強く振る・かき混ぜる | 液体に酸素が混ざり、一時的に数値が跳ね上がる |
| ORPメーターを長期間メンテなしで使う | 酸化皮膜が蓄積し、「測れているつもり」で実は測れていない状態に |
「数値が低いほど良い」は本当?
ここはとても大切なポイントなので、しっかり読んでいただきたいところです。
ORPの数値について「マイナスが大きいほど良い」と思っている方は多いのですが、実は少し違います。
開発者の見解:−50でも十分
還元くんの開発者によると

ORPメーターの数値がマイナス50を示せば、目的としては十分
とのことです。
勉強会などで使われる還元茶はマイナス500〜600といった数値を示すこともありますが、それはあくまで「計測できる範囲での例」であり、日常使いではそこまで出なくても全く問題ありません。
数値競争に意味はない
「マイナス500出た!」「うちはマイナス200しか出ない…」と数値を競い合うケースもありますが、測定環境・機種・タイミングが異なれば、同じ液体でも数値は大きく変わります。
大切なのは数値の絶対値ではなく、「継続して使えているか」「使い始める前と比べた変化」を大切にすること。

数値に過度にとらわれず、道具として正しく使い続けることの方が、ずっと重要
正しい判断基準|こう考えればOK
電位の数値が気になり始めた方は、以下の基準で判断するのがおすすめです。
- 急激な変化がなければOK: 以前とほぼ変わらない数値であれば問題なし
- 継続して使えているか: 還元茶が毎回できている実感があれば良い
- ORPメーターのメンテナンスをしているか: 定期的なお手入れがあれば測定精度を保てる
- 季節を考慮したか: 冬は時間がかかるだけで、品質は問題ないことが多い
「以前より数値が下がりにくくなった」と感じたとき、まずはこのチェックリストを確認してみてください。
まとめ
- 電位が下がらない原因の多くは「測定側(ORPメーター)」にある
- ORPメーターは定期的なメンテナンスが必要。酸化皮膜が正確な測定を妨げる
- 冬や使い始めは「時間不足」が最も多い原因。焦らず十分な時間をとることが大切
- 測定環境(温度・容器)にも注意が必要
- ORPの数値はあくまで目安。マイナス50でも十分
- 数値に振り回されず、継続して使うことが最も重要
正しく使えば、還元くんは長く安定して使い続けられる道具です。
「これから始めたい」「改めて使い方を確認したい」という方は、以下の記事も参考にしてみてください。

よくある質問(FAQ)
- 還元くんの電位が下がらないのは故障ですか?または不良品?
-
ほとんどの場合、故障でも不良品でもありません。使い始めの起動時に「全く電位が下がらない」という場合、これまで多くの方のサポートをしてきた経験から言うと、原因は必ず時間・温度・お茶の濃度のいずれか(または複数)が足りていないことです。今まで起動できなかったケースは一度もありませんので、まずは焦らず、この3点を一つずつ見直してみてください。使い続けているうちに電位が下がりにくくなってきた場合は、ORPメーターの酸化皮膜が原因であることが多いため、メンテナンスをお試しください。
- ORPメーターはどれくらいの頻度でメンテナンスすべきですか?
-
使用頻度によって大きく異なります。毎日使う方であれば酸化皮膜がつくのも早いため、こまめなお手入れが必要になることもあります。頻度を決めるよりも、「以前より数値が安定しなくなった」「反応が鈍くなった」と感じたときがお手入れのサインと考えるのがおすすめです。詳しいメンテナンス方法はLINE登録限定記事でご案内しています。
- 冬は電位が下がりにくいのはなぜですか?
-
還元くんは自然の原理で動いているため、水温・気温が低い冬は化学反応がゆっくりになります。夏は3〜4時間で完成するものが、冬は24時間以上かかることもあります。焦らず、十分な時間をとって作るようにしましょう。
- マイナスの数値が小さくても使い続けて良いですか?
-
はい、問題ありません。開発者によると、ORPの数値がマイナス50を示せば目的としては十分(体の中に還元茶が入ると爆発的な水素が出るため)とされています。数値の大きさよりも、継続して使えているかどうかを重視してください。


